特許申請代理の仕事

弁理士の仕事には、知財に関するさまざまなものがありますが…最も基本的なものとして、あなたのはつめいを特許にする特許申請代理という仕事があります。ただ、この仕事…単なる代書ではないんです!

単なる代書
指定された方式及び手続に従い、官公庁等に対する申請を代理すること

すなわち、特許申請代理には、単なる代書に加えて、あなたのはつめいを的確に文書化するライター又は編集者としての能力が求められるんです。

ここでポイント!
特許申請は、あくまであなたのはつめいを特許にする申請なので、この文書化の良し悪しによって、特許内容(権利範囲)の良し悪しも決まるということです。

ここは、作家同様…書き方はひとそれぞれで、そこが逆に、特許申請代理の仕事の面白さになっています。

仮のはなしをします。
あるひとPが、新規で画期的な物品GのはつめいAをしました。弁理士Xは、物品Gに精通したひとで、その原理や機構を十分に理解し、はつめい提案書に不足していた部分を分かり易く文書化し、はつめいAについて特許取得を成功させました。

一方、弁理士Yは、物品Gに詳しいひとではありませんでしたが、いろんな知識を幅広く、もっているひとで、はつめいAが物品Dにも適用できるのでは…と提案し、そのひとPが思っていた以上の権利範囲で、はつめいAについて特許取得を成功させました。

以上のおはなしで何か気づいたことはありますか?

ここで言いたいことは、どちらがよいか…といったはなしではなく、書く人によって、あなたのはつめいAがいかようにもなる…ということです。

じぶんで申請するにしろ…、弁理士に頼むにしろ…、以上の点は、意識しておいたほうが絶対によいです。